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2009年06月21日(日)

内科からみた食中毒の予防と対応

これから、夏に向けて食中毒が一番多い季節をむかえます。日本では毎年3~4万人の食中毒が発生しますが、その数は衛生環境が改善されてきているにもかかわらず過去50年間ほとんど変わりません。食中毒のいちばんの原因は「細菌」でサルモネラ属菌、病原性大腸菌、腸炎ビブリオなどです。細菌性食中毒は、原因となる細菌によって起こり方や症状が若干異なります。感染侵入型は,細菌に汚染された食品を食べると細菌が腸粘膜の表面の細胞(腸管上皮細胞)に入り込み腸炎を引き起こすもので、汚染された卵や肉にみられるサルモネラ属菌が代表的な細菌です。感染毒素型は、細菌が腸管の中で毒素をだし、この毒素が腸管上皮細胞を攻撃して腸炎を発症します。魚介類に含まれる腸炎ビブリオや0-157などの病原性大腸菌などが含まれます。生体外毒素型は細菌が食品内で出した毒素に汚染された食品を摂取することで発症します。鼻や喉にすみついた黄色ブドウ球菌や真空パック製品や缶詰などにつくボツリヌス菌などが含まれます。食中毒の共通した症状は嘔吐、下痢、腹痛、発熱などですが、0-157は腹痛や下痢が起こってⅠ-2日後に真っ赤な鮮血便がでるのが特徴です。食中毒を予防するには、新鮮な食品を購入する、冷蔵庫を過信しない、加熱調理する、手洗いを励行するなどがポイントです。もしかかってしまった時は内科を受診しお薬をもらったり脱水の強い時は点滴をしてもらいましょう。

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